49歳からのセミリタイア生活

49歳で早期退職しました。東京・高円寺の街あるき、時事ニュース、趣味のことなどをつづります。1日おきに更新。

理想のアーリーリタイアと厳しい現実との違い

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「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」などのベストセラー本をたくさん出している橘玲さんの記事がありました。
アーリーリタイアについて失敗しない秘訣について語っています。

  記事を読むと、アーリーリタイアって米国では1990年代からすでに話題になっていたんですね。

1990年代に資産運用に興味を持ち、米国の本を何冊か読んだのですが、「アーリーリタイア(早期リタイア)」を勧めるものばかりでした。「経済的な自立によって自由が手に入る」という考え方が、とても衝撃的だったことを覚えています。

 30年以上たってようやく、アーリーリタイアが日本でも興味を持たれ始めています。
FIREなんて言葉も入ってきているし、いまの若者たちは就職するころからすでにアーリーリタイアを頭の片隅に置いている。
就職したらモーレツに働くことしか知らなかったオジさんからすると、いい時代だなあと思いますね。
もし仕事を始めた90年代にこの考え方を知っていれば、20年以上のサラリーマン人生も変わっていたでしょう。
きっと資産運用の勉強もしていただろうし、仕事の仕方も違っていたはず。
まあ、モーレツに働いて楽しいことはたくさんあったし、後悔はしていないんですけどね。

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アーリーリタイアするにはまずお金を貯めるのが先決。
これはわかります。
先立つものがなければ、安心して仕事を辞められません。
だけど、そのほかにも「人的資本」も必要だというのです。
なぜなら、ひとは仕事でもなんでも、高い評価を得ることで幸福を感じるから。
だから、アーリーリタイアしたウォール街のエリートたちも2〜3年で仕事に戻ってきた、と橘さんは言います。
記事はこう書きます。

若いうちにお金を貯めるのと同時に、プロフェッション(専門性)を身につけて“人的資本“を大きくすることも重要。ある程度の資産を築いた上で、そのプロフェッションを活かして長く働き続ければ、自由に楽しく生きることができます。

 

なるほど、納得できます。
でもね。
理想はそうであっても、現実は難しいですよ。
日本の会社で働き続けてきたオジサン会社員たちの多くは、2〜3年ごとに異動を繰り返してきたゼネラリストです。
会社全体のことを把握して組織を動かす調整能力はあっても、一つの部署に10年、20年も居続けて専門性を磨いてきた人は少数派ではないでしょうか。

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ウォール街のエリートたちがすぐに現場に戻ってこられたのは、彼らが金融業界のトップを走るプロだからです。
理系のプログラマーや、法務の専門家などを除くと、アーリーリタイアしても自由に働き続けられるだけの能力を持った人なんて、あまりいないと思います。
もし働き場があったとしても、再就職して組織を動かしたり、組織の中で動くような役割がほとんどになりそうです。
そうなると、何のためにアーリーリタイアしたのか分かりませんよね。
フリーランスで自由に働くのって理想だけど、現実的にはそんな仕事を見つけるのは簡単ではありません。
だから、みんなボランティアに走ったりするんでしょうね。

この記事は、現実的にアーリーリタイアを考えているオジサンたちよりは、20代、30代の若いひとたちが読んだ方がいいです。
将来を見据えて仕事をこなしながら上手にお金と「人的資本」を蓄え、幸せなアーリーリタイアを成し遂げる後輩たちが出てくることを、オジサンは待ってますよ〜